ようやく本格化し始めるChinaの海賊版対策とその意図

http://plusdblog.itmedia.co.jp/yamaya/2006/04/windows_1daf.html?ref=rssall
より、

中国レノボPCがWindowsプリインストール必須に
 米国時間の4月17日、レノボと米マイクロソフトが中国のレノボのPC製品において正規版ソフトをプリインストールするという合意をした(ニュースリリース)。

とのことですが、ようやくこれでChina海賊版対策が本格化するようです。ここには世界中のメディアが殺到するであろう北京五輪までに、少なくとも北京市内からは“海賊版売店”を追放したいという北京政府の意図が見え隠れします。
(他のChina大手メーカーも追随の動きを見せているようですし…)


かつてソウル五輪の前に韓国政府は「西欧メディアから野蛮とみなされる」という理由で、全ての“犬鍋料理店”を一度ソウル市内から追放しましたが、似たような空気を感じます。しかし、五輪が終わると再び“犬鍋料理店”はソウル市内への出店が許可(黙認?)され、五輪前程ではないにしろ「犬を食べる」という文化はきちんと韓国に戻りました。

もし、「海賊版を平気で売る」という商行為自体がChinaの文化であるとするなら、五輪終了後に一旦は北京市内から追放した“海賊版売店”も出店が黙認され、結局は元の木阿弥に帰すると予想されます。


…なんてことを考えていたら、下記のニュースが入ってきました。

胡主席が初の公式訪米=シアトル入り、協調打ち出す
【シアトル18日時事】中国の胡錦濤国家主席は18日、就任後初めてとなる公式訪米の最初の訪問地、西海岸ワシントン州シアトルに到着した。胡主席は同日、マイクロソフトビル・ゲイツ会長らと会談したほか、同会長の自宅で開かれる夕食会に出席。19日には航空機大手ボーイング社を視察する。
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=060419102111X150&genre=int

このタイミングで胡錦濤国家主席ビル・ゲイツと会談したということは、やはりレノボ他各China企業の動きは北京政府の意図を汲み取ったものと推察されます。しばらくはChina国内での海賊版販売については注視しておく必要がありそうです。


18:50追記

胡主席マイクロソフト視察 知財権保護をアピール
 【ワシントン=有元隆志】就任後初めて米国を公式訪問した中国の胡錦濤国家主席は18日午前、ワシントン州シアトルに到着し、ソフトウエア最大手マイクロソフト社を視察。ビル・ゲイツ会長が胡主席を出迎え、報道陣の前でしっかりと握手。胡主席「われわれは知的財産権の保護に関する取り締まりで成果を上げている」と述べて、知的財産権保護に力を入れることを改めて強調した。
http://www.sankei.co.jp/news/060419/kok066.htm

本当かね?