「美しい国、日本」ならば
「美しい日本語」で述べよとツッコミを入れたくなったのは自分だけではないだろう。
成長に貢献するイノベーションの創造に向け、医薬、工学、情報技術などの分野ごとに、2025(平成37)年までを視野に入れた、長期の戦略指針「イノベーション25」を取りまとめ、実行します。自宅での仕事を可能にするテレワーク人口の倍増を目指すなど、世界最高水準の高速インターネット基盤を戦略的にフル活用し、生産性を大幅に向上させます。
引用個所では「イノベーション」「テレワーク」と聞きなれない横文字言葉がありますが、「イノベーション」は「技術革新」と言い換えることができますし、「テレワーク」にいたってはあんまり一般的な言葉ではないので使わない方が良かったのでは?という感想です。
この他にも、
- 「アジア・ゲートウェイ構想」
- 「再チャレンジ支援策」
- 「頑張る地方応援プログラム」
- 「人生二毛作」
- 「成長なくして財政再建なし」
- 消費税については、「逃げず、逃げ込まず」という姿勢で対応
- 「新健康フロンティア戦略」
- 「子育てフレンドリーな社会」
- 「ライブ・トーク官邸」
- 「カントリー・アイデンティティー」
といった総花的かつ「言語明瞭意味不明」なキャッチフレーズの連発で、安倍首相の所信表明演説は少し政権の先行きを不安にさせるような気がします。
(世耕弘成総理補佐官が「首相にスピーチライターをつける」と発言されていたので、スピーチライターが作成したとも考えられますが、プロの手が入っている割りには、ちとお粗末過ぎると感じます。)
- 作者: 安倍晋三
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