ユーザーにとって本当に重要なのは

ソニーが動画共有サービス(YouTubeみたいなもの)に参入するそうですが、ハードウェア企業ならではの「垂直統合モデル」ではなく水平にビジネスモデルを広げていくようで……。

 ソニーは大手電機メーカーとしては初めて、ネットを活用した動画共有サービスに本格参入する。4月27日午前10時に新サイト「eyeVio」をオープン。動画を介したコミュニケーション機能に力を入れたほか、携帯プレーヤーなどのハードウェアとの連携も特徴。「ウォークマン」や「PSP」といったソニー製品のほか、iPodにも動画をダウンロードできるなど、他社製ハードやサービスにも柔軟に対応していく方針だ。

そのためか今までのソニーにないような、他社製ハードやサービスへの対応(例えばAPIの公開)もするようで、その点は理解できるのですが、

 投稿動画は24時間態勢でチェックし、他人の著作権を侵害するなど、違法な内容の場合は削除したり、投稿者にメールで警告する。投稿した動画には「クリエイティブ・コモンズ」ライセンスを設定でき、営利目的の2次利用許可や、ダウンロード公開なども選べる。

このあたりがどうなのかなと感じます。
結局、ユーザーは常に「面白いもの」を求めているわけで、そこに適法・違法を問うという要素は少ないわけで、全ての動画が適法であっても「つまらなければ」観て(使って)もらえないわけです。さらに公開範囲やダウンロードに関しても設定できるようですが、YouTubeではそういった制限が無い為に、アップロードした本人の想像の斜め上を行く展開が起こることが面白かったのですが、この「eyeVio」ではそういう面ではあまり期待出来そうに無いと思われます。
とりあえずは、この手のインターネットを基盤とした動画関連サービスは、家電メーカーが未だ一度も成功していない領域ですから、その後を含めて興味深く観察していきたいと思います。