タタ・ナノを舐めてはいけない

今秋、日本円にして約26万円と言う超低価格でインドの自動車産業に殴りこみをかけるwikipedia:「タタ・ナノ」だが、超低価格だからといって舐めてはいけない。
大ヒット間違いなしの広大なインド市場をバックに持つことから、タタ財閥は世界中のサプライヤー(部品製造業者)から、大量に部品を発注できるという強みがある。さらにここに枯れた技術の水平思考的な考えを加えれば、圧倒的な利益を得ることができる。そして他の新興国(ブラジルなど)だけでなく、自動車が無くては生活できない地域*1において圧倒的な安さで勝負をしかけて来る恐れもあるのだ。日本国内市場とて対岸の火事では済まされない、例えるとiPodのような大変革の可能性を秘めた新しい商品なのだ。
日本企業もその圧倒的な規模と闘うことになるのであるから、油断はできないのである。

「インドの道路事情を考えれば、小型車は今後も成長が続く。(ナノなどの超低価格車が)市場を創造する可能性はあるが、参入するつもりはない」

 スズキの現地製造・販売子会社であるマルチ・スズキの中西眞三社長は、超低価格車での追随をきっぱりと否定する。

*1:これは日本の地方部も含むのだが