生き残るために出し抜け!

今日、株価の日経平均が再びバブル後最安値を更新した。そんな状況にもかかわらず、国家予算はねじれ国会のために未だ完全成立には至っていない。
こんな絶望的な気分ははっきり言って久々だ。最近始めたばかりのTwitter(ついったー)で恐怖を吐き出して、何とか精神の安定を保とうとするのが精一杯の自分の抵抗だ。こんな時代にぶち当たれるとは正直、思っていなかった。


生き残るための方法論を真剣に考えなければならない瞬間が来るとは、この平穏・平和な日本では無いというしか今まではなかった!


しかし、明らかに状況は変革された。方法論を考えない者には大転落が待っている春がやってくるのだ!


ではどうやったらそれが可能なのかを自分自身のために書き残しておきたい!




もう横並びでいることは決してできない。
卑近な例で申し訳ないが、現在、かかわっている仕事において「仮想敵」とみなしている者はそれをやってのけたのだ。その者はまだ経営者としては若い方で、いわゆる商工会議所*1の若集・跡取り経営者が集まる“青年部”に所属していた。が、しかし、ある時からその青年部の活動にほとんどかかわらなくなっていったそうだ。これは青年部が行う会合への参加やイベント・催し物などの準備への積極的な参加をしないことだったため、同じ世代のほかの青年部の連中から顰蹙を買った、当然と言えば当然であるが。
ただ、その者は見抜いていたに過ぎない!
その青年部の活動が馴れ合いや横並び体質を生む土壌となっていたことを!
流行り者に飛びつくモノマネ体質の根本的主原因だったことを!
その者はほかの青年部の連中がかける時間と労力を“独自の販路開拓”に注いでいたのだ。当然、ほかの青年部の連中には詳しくは話さない。
そう、文字通り出し抜いたのだ!
数年後、その者の経営する企業は人員規模で3倍にもなり*2、ほかの元青年部の経営者*3が青息吐息の中、更なる成長のために「産官学が協同で立ち上げた塾」に積極的に参加し、研鑽を重ねているのである。この塾へ参加しているメンバーはほとんどがこういった経路を経て、野心的に経営をしている者ばかりのようだ。そして、互いを厳しい眼で見つつ、時には外部の眼を入れ、ものづくり力(ぢから)を高めそれが更なる売上を呼ぶという好循環を創り出しているのである。
逆に言えば、それまでの青年部へ参加していた連中は日々の資金繰りに追われ、そういった塾に参加し己を磨く余裕はないのだ。そして、それが個性を出す余裕を失わせる悪循環に陥っているのである。そういう連中の中には、成功している塾のメンバーたちが行った“独自の販路開拓”をまたしてもモノマネしようとする輩がいるが、それは決して簡単には成功しないであろう。積み上げてきたモノが違うのだ。そしてそういった塾の存在そのものも知らないことが多いのである。


この例が示すのは、馴れ合いや横並びを生む土壌には積極的にはかかわらずに、孤独・孤立をおそれずに、いやむしろ孤独・孤立を楽しむがごとく、自分の道を志を持って切り開くという、ただそれだけのことなのである。




平穏・平和で退屈な日常は終わったのだ。さあ、生き残るための戦場を大いに楽しもうではないか!!(了)

*1:この町ではさらに下部組織があり、工業会と呼ばれて言う

*2:売上・利益は3倍ではすまないほど大きいそうだ

*3:正確には歳を取り青年部を卒業する年齢になり、跡を継いで主たる経営者になった