言葉はいつも思いに足りない
そう思うことが、最近ありました。
どんな言葉をかけても空虚にしかならない、そんな事態が僕らの人生には何度か訪れます。
でも、あの子は気丈に振舞って、僕らにいつものように元気を与えてくれるように一生懸命でした。
「おひさしぶりです」
と久しぶりに会った時には、何がその間にその子に起こっていたのかは知りませんでした。
「ただいま」
とメッセージを描いてくれた瞬間には、僕は何も知りませんでした。
その日のブログの更新で何が起こっていたかを知り、次に会った時にはとにかく僕は努めて自然に振舞うことしかできませんでした。
言葉はいつも思いに足りない
初めてこの言葉の重さを知りました。
「だけど僕にはかける言葉がなくて」(第三舞台『もう一つの地球にある水平線のあるピアノ』より)
けれど、いつかはそんな事態を乗り越えて日常に戻っていくことが僕らの人生そのもののテーマの一つだと、特に今は強くそう思います。
(いつか自分にも巡ってくるであろう宿命への覚悟でもあります。)
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